「また採血に失敗して、先輩に代わってもらった…」
そんな風に落ち込んだ経験はありませんか?
看護師として避けて通れない採血のスキルですが、どうしても上手くいかず、焦りや不安が募ることもありますよね。
特に、職場のプレッシャーや患者さんの期待に応えようとする気持ちが強いほど、一度の失敗で自己嫌悪に陥ることも少なくありません。
しかし、採血技術は練習と工夫で確実に上達するものです。
このブログでは、現場で役立つ実践的なコツを7つご紹介します。
このブログで解決できるお悩み
- 採血はどうしたらうまくなれるの?
- 採血を練習する方法はある?
このブログを読んで実践すれば、スムーズに採血ができる看護師に仲間入りできます。
採血は少しのコツと実践で必ずできるようになります。
最初はうまくいかなくて当たり前。
でも、一歩一歩の練習が必ず自信と技術につながります。
今の努力が、未来のあなたを支えてくれます。
一緒に頑張りましょう!
採血成功のコツはこの7つ!
採血が上手くなりたいという悩みを持つ方に、実践的な成功のコツを7つお届けします。
このコツに注意しながら練習を積めば、採血技術が格段に上達します!
一つずつ見ていきましょう。
1.採血部位を温める
採血の第一歩として「採血部位を温めること」はとても効果的です。
手や腕が冷たいと、血管が収縮してしまい、見つけにくくなることがあります。
温めることで血流がよくなり、血管が浮き上がって見えやすくなります。
例えば、温かいタオルやカイロを使って採血部位を温めてみてください。
これだけで成功率がぐっと上がります。
- 温かいタオルやカイロで部位を温める
- 血管が浮き上がりやすくなる
- 血管が見つけやすく、成功率が向上
2・血管を引っ張るように固定する
血管をしっかり固定することも、採血を成功させる重要なコツです。
針がブレないように、皮膚を引っ張って固定すると、血管が安定し、針が入りやすくなります。
この方法は特に血管が動きやすい患者さんに有効です。
固定がうまくいくと、痛みも軽減でき、患者さんも安心します。
- 採血部位の皮膚を軽く引っ張り固定
- 血管の安定性が増し、針が入りやすくなる
- 痛みの軽減にもつながる
3.適切な血管を見つける
血管が見つからずに焦ることもあるかもしれませんが、ちょっとしたコツで見つけやすくなります。
血管が見えづらい場合は、患者さんに握りこぶしを作ってもらうなど、血流を良くする工夫を試してみてください。
落ち着いて観察することで、血管が浮き出て見えることもあります。
- 握りこぶしで血流を良くする
- 見えやすくなった血管で採血がスムーズに
解剖生理は理解できていますか?
血管を見つけるためには解剖生理が頭に入っていることも重要です。
採血に適した血管を覚えておきましょう!
https://knowledge.nurse-senka.jp/227241
4.刺入角度は斜め15~20度
採血の際、針を入れる角度が重要です。
15~20度の角度を意識して、血管の方向に沿って針を刺すとスムーズに入ります。
https://www.kango-roo.com/learning/5432/
角度が浅すぎると血管に届かず、深すぎると通り過ぎてしまうこともあります。
適切な角度を保つことで、針の位置が安定し、患者さんの痛みも減らせます。
- 針の刺入角度は15~20度を意識
- 血管の方向に沿って刺入
- 安定した角度が成功率と患者の安心感につながる
5.正しい針のサイズを選ぶ
患者さんの血管の太さや体型に合わせた針のサイズ選びも重要な要素です。
適切なサイズの針を使うことで、血管へのアプローチがスムーズになります。
血管が細い患者さんには細めの針を使うなど、その場に応じた対応が求められます。
経験を重ねるうちに、適切な選択ができるようになります。
- 血管の太さに合った針を選ぶ
- 太い血管には太め、細い血管には細めの針を使う
- 患者さんの負担が軽減し、成功率も上がる
6.採血する手順を事前に確認する
準備がしっかりしていると、採血もスムーズに進みます。
実際に採血を始める前に、必要な道具や手順を確認しておくことが大切です。
いざ始めると「あれがない、これが足りない」と焦ることもありますよね。
確認するだけで余裕が生まれ、落ち着いて作業できます。
- 必要な道具をすべて揃えておく
- 手順を一度頭の中で確認する
- 使用する順番に物品を並べておく
7.経験を積む
採血技術は、何よりも「経験」を積むことで向上します。
最初はうまくいかなくても、経験を重ねることで手順やコツが自然と身についていきます。
失敗しても諦めず、次につなげる気持ちが大切です。
少しずつ自信がつき、手技も確実に上達しますので、焦らずに成長を楽しみましょう。
- 失敗を恐れずに挑戦し続ける
- 一つひとつの経験を大切にする
- 継続することで自信と技術が身についていく
採血が上達するための練習法
高額な器具がなくても、自宅で気軽にできる方法はたくさんあります。
ペンやタオル、輪ゴムといった身近なものを使った練習で、技術と自信はしっかり身につきますよ。
ここでは、無理なく毎日取り組める具体的な練習法を3つご紹介します。
自分のペースでできることから始めて、一歩ずつ成長していきましょう。
ペンやストローで針刺しシミュレーション
実際に針を刺す練習はできなくても、ペンやストローを使えば感覚を身につけることが可能です。
手順を体に覚えさせることで、針を持つ動きがスムーズになり、緊張もほぐれます。
シミュレーションの方法
<用意するもの>
ボールペンの芯、ストロー、柔らかいクッションやタオル。
- ボールペンの芯やストローを針に見立てる
腕や柔らかいクッションに向かって刺すイメージで練習。 - 針の角度を意識する
15〜30度で刺し込む感覚を身につけましょう。 - 針を持ち替える動作の練習も実施
片手でペンを持ち替えることで、本番でも慌てなくなります。 - 血管をイメージして狙いを定める
ペンの芯を「血管に見立てた目標」に向かって練習すると効果的です。 - 手順を頭の中でシミュレーション
針の準備から刺入、抜針の一連の流れをイメージします。
この練習を続けることで、針を持つ手の感覚が自然に身につき、実際の採血でも緊張せずに動けるようになります。
タオルで指先の感覚トレーニング
採血で重要なのは、目で見えない血管を指先で感じ取る力です。
このトレーニングを通して、血管の場所を探る触知力を鍛えましょう。
トレーニングの手順
- タオルの下にペンや細い棒を隠す
布の上から指先でその位置を当てます。 - 厚さの異なるタオルで練習
タオルが厚いほど感覚が研ぎ澄まされます。最初は薄いタオルから始めましょう。 - 目を閉じて感覚を集中
視覚を遮ることで、指先の感覚をより鋭くします。 - 毎日自分の腕を触る練習
肘や手首など、自分の血管を探り、指先の感覚を磨きましょう。
慣れてきたら、家族や友人の協力を得て、異なる体質の血管を探る練習もおすすめです。
輪ゴムで手の安定感を強化
手が震えたり力みがあると、針を安定して刺すことが難しくなります。
輪ゴムを使ったトレーニングで、針を持つ手の安定感を養いましょう。
トレーニングの手順
- 輪ゴムを親指と人差し指に軽くかける
針を持つときのような姿勢を再現します。 - 輪ゴムをつけたままペンを操作
片手でペンを持ったり持ち替える練習をします。 - 輪ゴムの負荷を調整
輪ゴムを少し強くすると、指先の力加減を鍛えられます。 - 繰り返し練習することで習慣化
5分程度を目安に、毎日続けると安定感が身についてきます。 - リラックスしながら行う
緊張して手が固まらないよう、柔らかい動きを意識しましょう。
これらの練習はどれも自宅で手軽に取り組めるものです。
特別な道具を使わなくても、日々の小さな努力で採血の技術は確実に上達します。
自分のペースで取り組み、少しずつ感覚をつかんでいきましょう。
焦らず続けることが、最終的な成功への一歩になります。
ナースセンターの活用
皆さん、ナースセンターという存在を知っていますか?
私は看護師を始めてしばらくその存在を知りませんでした。。
でも調べてみると、悩める看護師に手厚いサポートを行ってくれているため、活用しない手はないんです。
今から詳しく解説していきますね。
ナースセンターの役割
ナースセンターは、地域の看護師を支援する拠点で、スキルアップや就業サポートなど、さまざまなサポートが受けられます。
研修が少ないクリニックで働く看護師にとって、自力での成長に役立つ場所です。
ナースセンターでできること
- 技術研修の実施:
採血や注射など、手技向上のための実習が定期的に行われます。 - 相談窓口の利用:
仕事の悩みや不安を相談できる専門スタッフが常駐しています。 - 学習資材の提供:
DVDや教材が借りられるセンターもあり、自宅学習にも使えます。
ナースセンターは、技術的な支援だけでなく、心のケアも行っています。一人で悩まず、ぜひ頼ってみてくださいね。
全国のナースセンターのHP
「自分の地域のナースセンターがどこにあるかわからない」という方もいるかもしれません。
実は全国各地に設置されており、誰でも気軽に利用できます。
各地のナースセンターのホームページでは、研修スケジュールや利用方法が確認できます。
まずは、自分の住んでいる地域のセンターを調べてみましょう。
ナースセンターのメリット
- 地域ごとの研修情報を把握できる:
近隣のセンターで自分に合った研修が見つかります。 - オンラインでの申込みも可能:
一部のセンターでは、オンライン研修にも対応しています。 - 自分のペースで参加できる:
日時が合わない場合、次の研修スケジュールもすぐに確認できます。
全国のナースセンターの一覧は、日本看護協会の公式サイトから簡単に見つけられます。
気になる研修があれば、迷わず参加してみてください。一歩踏み出すだけで、今後の成長につながりますよ。
「お住いの都道府県+ナースセンター」の検索で簡単に出てくるので、ぜひチェックしてみてください!
採血が上達する工夫
採血が上手く出来ないと思ったら、自主練習に加えて先輩に教えてもらうもの大切な手立てです。
何がいけないのか、どうしたらいいのかは自分ではなかなか分かりません。
また、採血技術には自分のモチベーションも大きく関わってきます。
今から具体的な方法をお伝えしていきます。
先輩から学ぶための効率的なコツ
採血が得意な先輩からコツを教わるのは、上達の近道です。
先輩がどのように血管を探しているか、固定の仕方や針の持ち方など、技術に注目してみてください。
直接質問するときは具体的に「この角度で刺す理由」や「固定のコツ」を尋ねると、より深い理解が得られます。
吸収したコツは自分のものとして、実践で試していきましょう。
- 先輩の技術に注目し、どの部分がうまいか観察する
- 分からないところは遠慮せず質問してみる
- 学んだことは積極的に自分の練習に取り入れる
そして、いざ実践の際には先輩に採血手技を確認してもらいましょう。
先輩も四苦八苦しながら採血技術を習得しています。
あなたがどこに苦労して、何につまずいているかが、目に見えるはず。
どこを直せばいいかフィードバックしてもらうことは、採血技術上達の一番の近道です!
先輩に採血技術を確認してもらって、上達の近道をしましょう!
自信をつけるための小さな工夫
最初から完璧を目指さず、少しずつ成功体験を積むことで自信がついてきます。
たとえば、小さな目標を設定して、「今日は角度を意識してみよう」「血管をしっかり固定しよう」と、1つずつコツを試してみましょう。
また、うまくいったときは自分を褒め、失敗したときは「次はうまくやる」と前向きに考えることも大切です。
- 小さな目標を立て、できたら自分を褒める
- 苦手な部分を1つずつ克服していく
- ポジティブな思考で、自信を少しずつ積み重ねる
まとめ
採血がうまくいかず落ち込む日もあるかもしれませんが、それも成長の過程です。
焦らず、今日の自分が明日の自分より一歩進んでいることを信じてください。
採血のコツや練習法を積み重ねていくことで、必ず成功の回数が増えてきます。
失敗を繰り返してこそ、自分の課題も見つかり、一歩ずつ技術が高まっていくものです。
あなたの努力が、未来の患者さんの安心にもつながります。
あせらず、少しずつ自信を積み上げて、一緒に頑張っていきましょう!