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施設看護師が「使えない」と言われる5つの理由と解決策

泣いた看護師
泣いた看護師

施設看護師として働いているけど、「使えない」と思われたらどうしよう…

そんな不安を抱えることがありますよね。

特に、施設は病院とは異なり業務の幅も広く、求められる役割も多岐にわたります。


そんな中、周囲から「この人、あまり頼りにならない」と思われるのは、看護師としてだけでなく、自分自身の自信を失う原因にもなりかねません。


本記事では、その理由と具体的な解決策を分かりやすくお伝えします。

この記事で解決できるお悩み

  • なぜ「使えない」と思われることがあるのか。
  • どうすればそのイメージを払拭できるのか。

この記事を読み進めることで、自分らしく働きながら信頼を得られるヒントがきっと見つかるはずです。

理由1:指示を待ちすぎる

施設での看護業務は、病院と比べて忙しさや仕事内容の幅がさらに広がることが特徴です。

利用者さん一人ひとりのケアだけでなく、介護職との連携や記録の作成、家族対応まで求められることもあります。

そんな多岐にわたる業務の中で、指示を待つ姿勢は「主体性がない」と見られてしまう原因になるかもしれません。

指示待ちの姿勢が「使えない」?

施設での看護業務は、病院と異なり幅広い場面での対応力が求められます。

しかし、次の指示を待つ姿勢ばかりでは、「この人は自分で動けない」「頼りにできない」と見られてしまうことがあります。


忙しく動き回る同僚の横で、ただ待機しているように見えると、「何か手伝おうとする気持ちがないのかな?」と誤解されることもあります。

これは能力の問題ではなく、主体性を感じられない行動が原因かもしれません。

【解決策】主体的な行動で信頼を築く

主体性を持って動けるようになるには、次のポイントを意識してみてください。

ポイント

  1. その場の状況を観察する
     同僚が忙しそうにしているときや、利用者さんの様子に変化がないかを見て、自分が今できることを探しましょう。
  2. 率先して取り組む
     小さなことで構いません。ゴミを片付けたり、資料を準備したり、自分から動くことで周囲の信頼を得られます。
  3. 「次に私ができることは?」と声をかける
     どう動けば良いかわからないときは、素直に聞いてみましょう。この一言で積極性をアピールできます。

一歩先を見据えた行動を心がけるだけで、周囲の評価はぐっと変わります。

理由2:コミュニケーション不足

施設では、看護師だけでなく、介護職やリハビリ職など、多職種と連携して利用者さんを支える場面が多いですよね。

その中で、情報の共有や相談が不足してしまうと、周囲は「何を考えているのかわからない」と感じることも。

これが続くと、「使えない」と思われる原因になる可能性があります。

重要な連携が取れない!

報告や相談が不足すると、周囲から「この人は自分勝手に動いている」と誤解されることがあります。


利用者さんの体調変化を把握していても、それを共有しないことで大きなトラブルにつながる可能性も。

コミュニケーション不足は、個人だけでなくチーム全体の問題を引き起こしてしまいます。

【解決策】報連相(報告・連絡・相談)のコツ

コミュニケーションを改善するために、次の方法を実践してみてください。

ポイント

  1. 状況を簡潔に伝える
     「◯◯さんのバイタルが少し下がっています」など、事実を分かりやすく伝えることで、情報の共有がスムーズになります。
  2. 短い会話を心がける
     チームの一員として、日常的に「お疲れ様」「何かお手伝いしますか?」といった一言を交わすだけで、連携がとりやすくなります。
  3. 相談をためらわない
     「こんなことを聞いて良いのかな」と思っても、迷わず相談する勇気を持ちましょう。それが円滑なチームケアにつながります。

日々の小さなやり取りが、自然と信頼関係を築いていきます。

理由3:状況判断が遅い

施設では、利用者さんの小さな変化に気づく力がとても重要です。

しかし、判断が遅れたり見落としがあったりすると、「この人に任せていいのかな?」と周囲が不安を抱く原因になりかねません。

特に経験が浅い方にとっては難しいと感じる場面も多いですよね。

変化に気づかない・対応が遅れる

施設では、利用者さんの体調変化にいち早く気づき、適切に対応することが求められます。

しかし、変化を見逃したり、判断が遅れたりすると、利用者さんの健康状態を悪化させるリスクが高まります。

泣いた看護師
泣いた看護師

利用者さんが食事を残すことが増えた際、「少し食欲がないだけだろう」と深く考えずに見過ごしてしまったことがありました。

しかし、後にその方が肺炎を発症していることが判明し、「もっと早く気づいていれば…」と強く後悔しました。

このように、些細な変化でも早めに対応することで、大事を防ぐことができます。

施設看護師は、利用者さんの「いつもと違う」を見逃さない観察力と迅速な判断が命を守る鍵です。

一瞬の判断が利用者さんやチームの信頼を大きく左右することを忘れてはいけません。

【解決策】施設で観察力を高める方法

状況判断を早く的確にするには、次のことを意識してみましょう。

ポイント

  1. 日々の観察を徹底する
     利用者さんの表情や動作、バイタルの変化を注意深く見る習慣をつけます。
  2. 「いつもと違う」を大切にする
     普段と少しでも違う様子を見つけたら、「気のせいかな」と流さず、すぐに記録や報告を行いましょう。
  3. 振り返りを行う
     終業後に「今日はどんな変化に気づけたか」を振り返ることで、次に活かせるポイントを発見できます。

積み重ねが自信となり、自然と判断力が磨かれていきます。

理由4:仕事の優先順位が曖昧

業務の多い施設で働いていると、「どれを優先すればいいのか」と悩む瞬間が多々ありますよね。

その結果、重要な仕事が後回しになったり、周囲から「何をやっているのか分からない」と思われることも。

ですが、効率よく動くためには、優先順位をつけるスキルを身につけることが鍵です。

施設で優先順位をつける大切さ

利用者さんの安全を守るためには、命や健康に関わる業務を最優先にすることが欠かせません。

優先順位を意識して動くことで、チームケアが円滑に進み、効率的に業務を進められるようになるため、ミスの防止や働きやすさの向上にもつながり、利用者さんにもチームにも貢献できる働き方が実現します。

すべてを完璧にこなすのは難しいですが、重要なことから取り組む意識を持つことで、利用者さんにも自分にもプラスになる働き方を実現できます。

【解決策】タスク管理で効率的に動くコツ

優先順位を明確にするために、次の方法を試してみましょう。

ポイント

  1. 業務をリスト化する
     その日のタスクを全て書き出し、緊急度と重要度で仕分けします。
  2. 急な依頼にも柔軟に対応する
     「今の作業を続けるべきか、依頼に応じるべきか」を上司に相談することで、的確な判断ができます。
  3. 作業終了後の振り返り
     「今日の動きで無駄がなかったか」を振り返る習慣を持つと、優先順位の精度が上がります。

計画的な行動は、周囲からの信頼を得るための大きなステップです。

理由5:施設特有の知識不足

施設で働くために特に必要な知識は、以下の3つが挙げられます。

  1. 認知症ケア
    認知症を抱える利用者さんの症状や行動特性を理解し、適切な声かけや対応をする知識が必要です。
    具体的には、利用者さんが不安や混乱を感じたときに落ち着かせる方法や、安全を確保する工夫を学ぶことが役立ちます。

  2. 介護職との連携
    施設では介護職と密接に協力する場面が多いため、役割分担やお互いの仕事を理解することが重要です。
    例えば、介護記録の確認や、ケアプランに基づいた看護支援の調整が求められます。

  3. 利用者さんの日常生活に関する知識
    食事、排泄、移動などの日常生活動作(ADL)を支える知識も必須です。
    特に、利用者さんの個々のニーズに応じたケア方法や福祉用具の活用について理解しておくと良いでしょう。

これらの知識があれば、施設での看護業務がスムーズに進み、利用者さんやチームから信頼される看護師になれます!

病院と異なる知識やスキルへの理解不足

施設看護師として働く際、病院での経験が必ずしも全て役立つわけではありません。

例えば、施設では認知症ケアや介護職との連携が日常業務の中心になることが多いです。

しかし、これらのスキルに不慣れだと、周囲から「現場に合っていないのでは?」と感じられることがあります。


利用者さんが突然怒り出したり、不安そうな表情を浮かべる場面で、適切な声かけや対応ができないと「どうして動けないんだろう?」と誤解を受けてしまうことも。

施設看護には、病院看護とは違うスキルが求められる場面が多々あります。

それを理解し、学ぶ努力を続けることが、「使えない」というイメージを払拭する鍵です。

【解決策】必要な知識を身につける方法

施設特有のスキルを身につけるには、以下の方法がとても有効です。

ポイント

  1. 認知症や施設ケアに特化した研修会や講座に参加する

     施設看護では、認知症ケアや介護技術に関する知識が重要になります。
    専門的な研修会に参加すれば、実践的な知識や技術を身につけることができます。例えば、認知症患者さんへの声かけ方法や行動心理の理解など、現場ですぐに役立つスキルを学べます。
         
  2. 現場で介護職や同僚の動きを観察する

     介護職がどのように利用者さんに接しているか、細かく観察してみましょう。
    例えば、声をかけるタイミングや、困ったときの対処法など、現場での動きには学べるポイントがたくさんあります。「何がうまくいっているのか」を意識的に見ると、新しい発見が増えます。
        
  3. 質問をためらわない

     知識が不足していることを自覚するのは大事な第一歩です。
    その上で、分からないことを正直に質問する姿勢を持ちましょう。
    「こんなこと聞いてもいいのかな」と思うことほど、聞く価値があります。先輩や同僚は、意外と親切に教えてくれるものです。
        
  4. 学んだことを実践し、振り返る

     学んだ知識や技術は、積極的に実践に活かしてみましょう。
    そして、終業後や空いた時間に、「今日はどこが良かったのか」「次に何を改善すべきか」を振り返る習慣をつけると、成長が加速します。
        

学ぶ姿勢を見せるだけでも、周囲から「積極的な人」という印象を持たれます。

そして少しずつでも実力がついてくれば、自然と「頼れる存在」として認識されるようになるでしょう。

「使えない」を脱却するポイント

これまでご紹介した5つのポイントをおさらいします。

ポイント

  1. 指示を待たず、主体的に動く意識を持つ
     どんな小さなことでも、自分で判断して動く姿勢を見せることが重要です。
           
  2. 日々のコミュニケーションを大切にする
     些細なことでも周囲に伝える習慣を持つことで、チームケアがスムーズになります。
           
  3. 利用者さんの変化を見逃さない観察力を鍛える
     いつもと違う様子にいち早く気づき、適切な対応を心がけることで信頼を得られます。
            
  4. 業務の優先順位を考えて効率的に動く
     何を優先するべきか考えながら行動すると、自然と頼りがいのある看護師に近づきます。
          
  5. 施設特有の知識を積極的に学ぶ
     研修や現場での学びを通じて、病院では得られないスキルを身につけることが大切です。
         

これらを日々意識していけば、「使えない」と思われる不安は少しずつ解消されるでしょう。

看護師としての成長は、少しの努力の積み重ねで大きく変わるものです。

今すぐ完璧を目指す必要はありません。小さな一歩でも前進することで、あなたの努力は必ず周囲に伝わり、評価される日がやってきます。

焦らず、あなたらしい看護を続けていきましょう!

  • この記事を書いた人

さこぼ

病棟看護師として11年勤務。|その後2回転職。| クセの強い師長や先輩に揉まれ、新人時代を過ごす。|急性期・慢性期共に経験し、看護の在り方を考える。

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