看護師2年目を迎えると悩みも増えますよね。看護師2年目、本当にお疲れ様です。
仕事がミスばかり、これは出来るはずと無言のプレッシャーを感じる、職場に苦手な先輩がいる、他にやりたい分野が出来てきた…
私も当時、毎日落ち込んでは、泣いて過ごしていました。
この記事を読んで解決する悩み
- 2年目で転職って実際どうなの?
- 2年目で転職するとどんな職場に転職できる?
- 転職のメリット・デメリットは?
さこぼです。
病棟で11年間勤務
⇒勤務2年目で2回転職。
2年目の壁を痛感。
いま2年目に戻ったらどんな選択肢をするか、
今の2年目の看護師さんたちに何を伝えたいか考えて執筆しています。

経験年数なんて関係ない!!
自分らしく働ける道を自分と大切な人のために考えて、将来の選択をしてほしいです。
目次
2年目看護師で転職はできるのか。

経験年数だって浅いし、
まだ覚えきれないことだらけ…
今の職場にも、転職を考えている職場にも時期が早いと思われそう。
転職を考えるなんて、まだ無理でしょ…?
結論、出来ます! 珍しくもありません。
どうしてそう言い切れるのか?理由を4つ説明しますね。
1. 看護師2年目までの離職率は高い
新卒での離職率は10%、1~2年目では14%を超えるといわれています。
日本看護協会が公開した「2023 年 病院看護実態調査 報告書」では正規雇用看護職員の離職率は11.8%となりました。
実際に私が病棟で働いていた時に2年目までの看護師が2年間で3人辞めた時もあります。
看護師全体の母体数に対し1~2年目で退職する割合は高いため、看護師2年目で退職することは決して珍しくありません。
2. 看護師はいつでも人手不足
看護師の人手不足は2000年代から深刻化しています。
などが挙げられます。
看護師の労働環境って過酷ですよね。
その結果それぞれがイライラして職場内の人間関係が悪くなって…と言うのもよくあります。
3. 経験年数が少なくても、上回るメリットがある
2年目だからこその強みもあります。
育てば大きな戦力になるわけですから。
発展途上の段階だからこそ学ぶ意欲だってあるはず。
まだ持っていない知識や経験をどのようにでも吸収できる時期です。
職場側から見ても、これまで無かった学びたての新しい知識を導入してもらえるのは大きなメリットです。
そして固まった看護観がないと考えられ柔軟性がある。
職場の考えに合わせて適応しながら自分の色を出せる、と言うのも雇用主にとってありがたいはずです。
私が所属していた職場でも、ケアの方法で職場と個人の考え方の違いに衝突を起こし個人が急に退職してしまった…という事件がありました。
その後の病棟はシフトや受け持ちの変更でてんやわんや。職場としても、トラブルは避けたいです。

4. 1年目の基礎知識はついている
1年間看護師の経験を積んできたのは大きなメリットです。
職場からしたら、1年目の手取り足取り教える時期を飛ばして次のステージから話を進めることが出来るからです。
業務全般が即戦力とまではいかなくても、日常のルーティン業務に滞りなく入ってもらえる。貴重な人手です。
ただし、自分が分からないこと・学び直したいことは自分から伝える必要があります。どこまでの教育を受けていて、どんな業務を経験をしているのか、入職先は把握していません。
2年目で転職したいと思う理由
2年目看護師が転職を考える理由をまとめてみました。
1. 給料と業務量が見合わない
先ほど少しお話ししましたが、看護師の責任・業務量に給料が見合っていないんです。
仕事の内容や覚える知識・技術は膨大で終わりがないのに、責任は大きくて、自分のしたことが患者や家族の人生に関わっていく。
その割に給料が少ないなと思ったことはありませんか?
神経をすり減らして、生活リズムを崩して業務にあたることを考えるともっと給料が上がってもいいのではと考える人が多いようです。
2. 休日をうまく設定できない
看護師は夜勤がある職場で働いていたら基本シフト制です。
友人、恋人、家族など日勤業務ばかりの人と予定を合わせようと思うとなかなか合わせづらいもの。
特にシフト希望調査が2か月ほど前に締め切ることも珍しくなく、急な予定には対応しづらいですよね。

どうしてもシフトを変更したい場合、先輩に直談判しなくてはいけないことも。
2年目の看護師にそれが出来る人ばかりではありません…。
3. ミスが続いてしまった
まだ業務の大枠を捉えるのに必死な時期。
ミスがあっても仕方がないのですが、それも続くと自己嫌悪になります。
特に同期や新人のほうが仕事が出来る、覚えが速かったりすると本当に心が折れます。
先輩や上司の目が怖いです。余計に実力発揮できない。
術後、急変・重症患者の対応など大きな業務の担当になると他の業務に手が回らなくなったりしませんか?
私は当時、自信がなくてそんな患者の部屋ばかり覗いて…
他の受け持ちのケアが遅れる、記録が遅れる、残業が増える、申し送り後にミスや抜けを指摘される…なんてことがよくありました。

4. 転職や他の仕事について聞くようになった
同じ看護師の免許でも、働ける場所はたくさんあります。
新人の頃は病棟配属になる場合がほとんどかと思いますが、病棟の中でも大規模、中規模、小規模とありますし、病棟以外にも外来、クリニック、高齢者施設など多種多様ですよね。
そんな話を聞くと、自分の状況や立ち位置でいろんな職場の良し悪しが判断できるようになると思います。
5. 結婚や出産でライフスタイルが変化した
20代後半になると、自分も周りも人生について考える機会が巡ってきて、ライフイベントも増えますよね。
特に結婚・出産は大きな分岐点になり、パートナーとの生活のすり合わせや自分以外の大切にする人・時間を割くべき人が出来るため今までのような働き方が難しくなります。
転職したほうがいい・しないほうがいい状況

職場にいるのは辛いけれど、仕事って辛いものだと思うし、自分が転職するべきなのか分からない。
下記の状況の時は、私は絶対に転職をお勧めします。

1. 転職したほうがいい状況
心身の状態を壊しているとき
はっきり言って、心と体を壊してまで働く必要はないです!
特に心の状態は外から見づらいもの。
他の人には分かりにくいです。
自分の心と体は、自分が守るしかないんです。
あなたは、自分の大切な人が
毎日仕事で苦しんで、
自分に価値を見出せなくなって、
笑えなくなって、
心と体のバランスが崩れている…
そんな時に
まだ頑張れる、まだ出来るよと
励ましの声をかけますか?
私は一刻も早くその職場から離れる手助けをします。
その職場だけが、働ける場所ではない!
その職場以外に、心穏やかに働ける場所が必ずあります。
人間関係の悩みが続くとき
数か月、1年…と悩んでいるのであれば、修復するのは難しいと思います。
それが個人なのか職場全体の雰囲気なのかにもよりますが、仕事を続けられるモチベーションって結局は一緒に働くメンバーです。
嫌な業務でも声を掛け合ってサポートし合える関係の人たちに囲まれていたら、自分も頑張れるはず。
人間関係のトラブルは、集中力や作業のパフォーマンスにも影響を及ぼしていくんです。
労働環境が適切ではない
休憩時間が取れない・ごく短時間のみ、
休日も出勤がある、連続勤務が続いている、
残業が許容範囲を超えている、
残業しても残業代がつかない…など
働き手が守られていない環境がたびたびあります。
看護師は、患者や家族のために誠意を尽くして業務にあたるべきだとは思いますが、それと過重労働とは意味が違います。
実際、急変対応で記録の時間が遅くなって残業しても、残業代をつけてもらえなかったこともあります。
超過勤務を申請するのに師長の許可がいるのです。
自分を認めて貰えなかった気がして、全てのやる気がなくなりました。

2. 転職しないほうがいい状況
やりがいを感じる
この仕事をしていてよかった、仕事をしていて楽しいと思えているなら、仕事に価値を見出せている証拠。
業務内容としては充実していることが考えられるので、まずは①職場環境の見直し、②ワークライフバランスを検討してみて、本当に転職が必要なのか考えてみましょう。
自分のなりたい将来像が、その職場で実現できる
自分の将来設計が明確で、なりたい自分と近い存在の先輩が同じ職場に何人かいたら、今の職場で実現できる可能性が高いです。
自分が大切なものは、仕事、友人、恋人、趣味、お金、旅行…いったい何なのか?
自分の人生において何を優先したいか考えてみるといいですね。
ライフワークバランスが取れている
大半の人が、仕事もプライベートも両方充実させたいと思っていると思います。
生活をするうえで仕事は切っても切り離せないですよね。
仕事で多少のストレスはつきものですが、プライベートまで及ぼすことがないか、許容範囲かどうかを目安に考えましょう。
労働環境が整っている
恵まれた労働環境は、生活を充実するために大切な要因の一つです。
自分も他のメンバーも整った労働環境下で働くことが出来れば、気持ちに余裕が生まれて、心身ともに安定しやすくなります。
逆に労働環境が整っていないと、人間関係悪化につながりかねません。
2年目でも転職できる職場

実際2年目で転職を考えた場合、どんな職場が向いているのかな?
大前提で、自分が将来どうなりたいかが大切です。
友人や同期と自分の目指す道は違うので、誰かにとって最適解が自分にとって大失敗だったということだってあり得ます。
自分の大切にしたい事、目指すべき将来を真剣に考えてみてください。
そのうえで、どんな道を選べるのか参考にしてください。
- 中規模(500床以下)の病院
- 地域包括ケア病棟
- 回復期リハビリテーション施設
- クリニック・外来
- 地域包括ケア病棟
- 介護施設
- 精神科
- 専門領域(透析、美容クリニック、健診センターなど)
☆将来的に急性期で働きたいと思うかもしれないという人は、医療とは違った分野でブランクが空いてしまうと、急性期病院のスピードに慣れるのに時間がかかるかもしれません。
☆急性期で働きたいと思わない、看護師の資格を活かして違う分野に挑戦したい、という人は専門分野に特化した職場もいいかもしれません。
☆迷いのある人はどちらにも通用する職場を選ぶといいと思います。
2年目での転職 ~メリット・デメリット~

2年目でも転職できることは分かったけど…
2年目で転職することで良かったこと、悪かったことってあるのかな?
もちろん、何にでもいい点・悪い点はありますよね。メリット・デメリット共に見ていきましょう。

メリット
職場を離れ新たなスタートを切れる
転職するうえで大きなメリットの一つです。
新しい分野や転職先独自のルールなどもあり、はじめはわからなくて当然。
職場環境が変わると気持ちを新たにもう一度頑張ろうと思えますよね。
特に人間関係が仕事の足枷となっていた場合、その枷を外して新しい環境で自分らしく働けます。
学び直しが出来る
1年間頑張ってきた経験は大きく、無駄ではありません。
日常的なケアは出来るし、携わったことのない領域では分からなくて当然。
病院や施設が変われば仕事の内容を再び教えてもらうことになりますが、1年間の経験があるためスムーズに理解できます。
労働環境を自分で選択できる
看護師としての生活リズムが想像できるようになるため、自分が大切にしたいことの優先順位が見えてきます。
休日か、給料か、人間関係か、スキルアップの場なのか… 自分が何を重視するのか、実際に働いたことで見えてくるものがあったはず。
その優先順位に基づいて職場を決めることが出来るので、働くうえでのストレスを軽減することが出来ます。
当時私が転職するうえで一番優先したものは人間関係でした。
給料は二の次で、いい雰囲気で働くことを優先して職場を探しました。

適応能力が高い
看護観が合わないことで職場内で衝突するケースもあります。
自分の意思が確立してしまうと、他人とずれが生じたときにストレスの原因に。
2年目は看護人生が始まったばかりで、これからたくさんの患者や家族・生活環境に触れ、感じて、多くのものを得ていきます
。看護観はこれから作られていくため、柔軟に対応していくことが出来ます。
デメリット
すぐやめてしまうのではないかと思われる
2年目で転職するうえで多い悩みになりますが、これは対策可能です!
結論、前向きな理由で転職を決めたことを伝えましょう。
1年間働いてみて○○に興味が出てきたから、働きたい施設の特徴をあげるなど。
実際に体験したエピソードなどがあるとよいです。
実際に私の転職先では、一般病棟・終末期病棟・入所施設・デイサービスなどの機能を持った複合施設でした。
1か所で多くのことを学ぶことができるこの病院で働きたい…という転職理由で、意欲的だと受け取ってもらうことが出来たため、入職先に好印象だったようです。

転職先の選択肢を広げるのが難しい
厳しい意見になりますが、数多くの経験があったほうが社会経験もあり即戦力として転職に有利になりやすいのは確かです。
実際に経験年数3年目から応募可、などの求人もあります。
看護師2年目では経験年数も少なく、今の自分に合った職場を、自分自身で探すのが難しくなります。
自分が目にした求人やネットの情報から情報収集をするには情報に限りがあり、判断材料に欠けるのです。
そのため看護師2年目からでも応募できる転職先を探すとともに、その職場の職場環境と自分の希望条件のミスマッチの溝を埋める情報収集を同時にしていく必要があります。
転職を成功させるコツ
繰り返しになりますが2年目の看護師だって転職は出来るし転職を成功させる事だってできます!
では、どうしたら転職を成功させることが出来るのか?以下にまとめたので一緒に深堀していきましょう!
希望条件、優先順位を決めておく
全部がパーフェクトにそろう職場はまずありません。
譲れない部分、なるべく重視したい部分、自分には必要ない部分…など、優先順位を明確にすることで職場を選ぶ基準が明確になるはずです。
自分と人の価値基準は違います。
自分の中ですら、その時の状況によって優先順位が変化します。
その時の自分が「何を大切にしたいか」の軸を決めて、ぶれずに転職活動を進めていきましょう。
転職を検討するうえで決めておきたい優先順位
- 自分が興味・関心のある分野か?
- 勤務地と通勤時間、通勤方法は適しているか?
- 給与体系は水準を満たしているか?
- 福利厚生が充実しているか?
- 職場の人間関係は良好か?
- 自分が目指す目標が実現できそうか?
- 教育制度は充実しているか?
- 仕事とプライベートのバランスはとれそうか?(年間休日数、年休取得率はどれくらい?)
- 育休制度は充実しているか?(妊娠・出産を希望する場合)
焦って転職先を探さない
退職の意思が強すぎて焦って妥協で決定すると、希望通りの職場に転職できない可能性があり、失敗の元です。
新職場の採用が決まる前に現職場を勢いで辞めてしまうのは絶対にやめましょう。
経済的に追い詰められ、焦って職場を決める必要が出てくるため、情報収集に時間をかけられません。
転職したい施設のリサーチをする
転職活動を成功させる秘訣は情報収集が大半といっても過言ではありません。
しかし自分で情報を得るには限りがあります。
自分の目指したい道が明確になって、働くうえでの優先順位が決まったとしても、

優先順位が叶う施設があるのか、
求人はあるのか、
仕事内容、スタッフの雰囲気はどうか、
給与体制や福利厚生はどうなっているのか…?
など、情報を得ることが出来なければ賭けのような転職になりかねません。
情報を得ることが一番重要で、情報次第で戦略が変わります。
そのうえで自分の武器をアピールする必要があります。
自分の興味・関心がある分野に挑戦
自分が興味・関心がある事に挑戦できると、問題を自分から深堀りしたくなったり、もっと追及したくなり、結果的に仕事の専門性を極めることにもつながります。
せっかく毎日行う仕事なので、仕事内容も自分が学んでみて楽しいと思える内容だと充実度が増しますよね。
ある大企業の役員は、就職活動をする若者に「なぜこの企業を選んだのか」と質問する際に、仕事内容に興味・関心を持っているかの「熱量」を確認しているそうです。雇用主も熱意を持って働いてほしいと思っています。
転職・退職理由をポジティブな理由にする
転職理由が前向きであれば、転職先に好印象を思ってもらうことが出来ます。
未来に向けた目標やビジョンに焦点を当てることで、長期的に成功するための強い意欲を持っていることをアピールしましょう。
新しい職場で何を達成したいか、どのようなスキルや経験を活かしたいか明確にすることで、転職先の雇用主もどのように貢献してもらえるのか具体的にイメージしやすくなります。
少なくとも仕事に慣れるまでのタイミングで前職場の悪口を言うのは絶対にNGです。
悪い印象を持たれてしまいます。
転職エージェントに登録、相談に乗ってもらう
これは転職を検討する人全員が利用するべきだと本気で思います。
プロに就職先の情報提供を無料でしてもらえるのだから、利用しない手はありません。
自分で転職を希望する施設の情報を収集して、見学に行って、面談までこぎつけて、履歴書を書いて…
一通り行おうと思うと、とてつもない労力が必要になります。現職場で働きながらとなると、なおさらです。
頼めるところはプロに頼んで、時間短縮・労力削減しましょう。
転職エージェントとは?
転職に特化した専門企業が転職希望者の代わりとなって、転職先の紹介から入職後のフォローアップまで支援をしてくれます。
・求人紹介
・キャリアカウンセリング
・履歴書の作成支援
・面接準備と対策
・条件交渉
・入職後のフォローアップ
などが主な支援の内容です。
それぞれの会社で担当者がついてマンツーマンでの相談が出来ます。
メリット
自分では得られない情報収集ができる
転職エージェントを利用するうえで一番のメリットはこれです。
自分の通勤圏内の求人情報すべてを網羅するのは難しいですよね。
転職エージェントでは、すでに求人募集をしている施設のストックが数多くあるため、登録をして自分の希望を伝えた直後からいくつかの紹介をしてもらえます。
条件に合わなければ、また改めて探してもらいましょう。
また、そのエージェント内でしか取り扱いのない求人もあります。
情報収集の時間を大幅に短縮することが出来るうえに、より好条件の職場を探すことが出来ます。
転職のプロに相談することが出来る
相談する相手は転職の専門家です。
今までの請け負った事例数が個人への相談とは桁違いなんです。
自分の悩みや迷いを聞いてもらえる存在がいるのもありがたいですし、加えてそれぞれの悩みにあった情報をプロの視点で用意してくれるのは、とても心強いですよね。
また、サポート体制も充実しており、履歴書や面接対策、入職条件の交渉など、個人で転職活動をするとなかなか手が回らない部分を支援してもらえるメリットもあります。
表に出にくい情報を教えてもらえる
ネットの情報だけでは把握しきれない情報も、意外とたくさんあります。
・ 転職先の内部情報
職場の雰囲気や人間関係、経営方針など実際に働いてみないとわかりづらい部分
・ 採用基準
面接の内容や流れ、求められるスキルや経験、面接官が重視するポイント
・ 職場環境
シフトの組み方、残業の有無やその頻度、設備の充実度、教育体制
・ 待遇や条件の詳細
基本給や手当、昇給の実績、福利厚生の具体的な内容、夜勤手当やオンコール手当の有無
・ 実際の業務内容
求人情報に書かれている具体的な業務内容の詳細、患者の種類や数、対応する病状の範囲
看護師は専門性の高い分野なので、職場環境や待遇はその後の満足度の大きく影響します。
エージェントを活用することで、より適切な職場を見つける手助けをしてもらえます。
自分では確認しにくいことを代わって聞いてもらえる

推しのライブには行きたいし、友達と旅行も行きたい!
シフトで希望給が何日取れるかとか、給料のこと詳しく聞きたいけど、聞きづらい…!
大丈夫です。
聞きづらいことはエージェントの担当に聞いてもらいましょう。
転職先とエージェントのやり取りの中で、軽い日常会話のような感覚で聞いてもらうこともできるため、こちらが悪い印象を持たれることもありません。
そのためにも、まずはエージェントとの信頼関係を築いて、自分の希望や不安を正直に話しましょう。
また、その質問の背景をエージェントに伝えておくと、お互い質問の意図がずれていた、という失敗も防げます。
実際に私も年休の消化率が気になってエージェントさんに聞いてもらいました。
病院見学に付き添ってもらったのですが、そこで聞きますよ~!って感じで見学中の会話の流れでさらっと聞いてもらえました。
転職先の言葉のニュアンスまで伝わって、すごく参考になりました。

デメリット
持っている情報がサイトによって違う
その転職サイト独自の求人情報もあり、転職サイトによって持っている情報の種類や量が違います。
特定の医療機関との提携があり優先的に情報が表示されていたり、転職サイトによって強みやフォーカスしている分野や地域が違うため、勧められる転職先が違ってきます。
また、過去にその転職サイトを利用したユーザー(求職者や転職者)からのフィードバックやレビューも、エージェントが持つ情報に影響を与えます。
ユーザーの経験談や評価が蓄積されることでサイト独自の有益な情報となるため、サイトによって持つ情報が変わってくるのです。
より多くの情報を得て、自分が求める条件に限りなく近い転職先を探すためにも、転職サイト2~3社に登録するのがお勧めです。
担当が合わないことがある
エージェントも人間ですから、性格や考え方もそれぞれ。合う、合わないはあります。
エージェントのコミュニケーションスタイルや転職希望の条件やニーズの理解不足、エージェントの経験や知識の不足から適切なアドバイスが不十分だと感じる、性格や価値観の違いなど。
まずはエージェントに対して自分が取りたいコミュニケーション方法(電話、LINE等)や頻度、時間帯など確認し、自分の希望条件や理由を具体的に伝えておくといいでしょう。
説明を重ねることで、エージェントの理解を深めることが出来ます。
それでも希望が伝わらない、相性が合わないと感じた際には、担当を変更してもらうのもアリです。
理由を伝え、希望する担当者の条件や特性を伝えることで、より適した担当者に変更してもらうことが出来ます。
連絡頻度が多い
良く言えば「熱意の表れ」、悪く言えば「ノルマや業績目標のため」です。
エージェントは求職者を転職先に紹介・転職を成功させることで報酬をもらう仕組みになっています。
そのため転職の成功が会社の業績を支える、さらには個人の評価につながるため、エージェント自身も転職が成功してほしいと思っています。
しかし、転職を成功させたい目標はお互い同じなんです。
転職を成功させるためには「求職者から情報を収集」したり、新しい情報が入れば「求職者に情報提供する」必要があります。
また転職の話が進んでいった際には対策をしたり面接の日程調整をしたりと連絡する内容が変わります。
すると連絡の回数も増えてきますよね。
自分と連絡の頻度が合わないと感じた場合にはエージェントに希望の時間帯、連絡方法を伝え、それぞれの連絡目的を確認して不要だと思った場合にはエージェントと意思疎通を図りましょう。
エージェントが提示した内容に自分の意思を示さず曖昧に終わらせることが続くと、エージェントも転職の意思が感じられなくなり、いい求人情報を他に紹介してしまうことになります。自分の意思を伝えることは大切です。

転職を押し売りしてくるんじゃない?
エージェントの評価にもつながるので、基本的には転職者に長く働いてもらうのが一番です。
無理やり転職を進めるエージェントはいないとは言い切れませんが、その場合会社に連絡して改めてもらうか、エージェントの変更を申し出ましょう。

おすすめの転職サイト
レバウェル看護
2年目で転職を考える看護師におススメ!
2023年8月調べで求人数が15万人超え。
友人に勧めたい看護師転職サイト第1位!
アドバイザーのやり取りはLINEでもOKなので、隙間時間に転職活動を進められます。
累計登録者数が40万人を超えており、事例の分だけアドバイスや提案内容にたけているのが魅力。
ナースではたらこ
厚生労働省が委託した審査認定機関が定めた「職業紹介優良事業者」に 認定されており、サポート力が高い。
看護師満足度1位(2015年4月/楽天リサーチによる)の実績あります。
転職 先への対応にも定評があり、交渉を有利に進めてくれたおかげで給与 アップにつながったという事例も多く報告されています。
実際に私もアドバイザーが親身に派内を聞いてくれ、時間をたっぷりか けて要望を聞いてもらえました。
病院見学なども付き添って頂き、給与面、 年休取得率など聞きづらい部分も確認してもらうこともできます。
ジョブメドレー
医療・看護・介護・福祉・保育・美容業界を専門とする求人サイト 「90サービス」の公開求人件数比較において、自社扱い求人件数がNo.1!
<2023年7月時点(自社調べ)>
病院に限らず幅広い転職先を探したい方にはおすすめです。
おわりに
私が新人だった頃は、看護師は3年間勤めて1人前だなんて言われていました。
入職1日目から病棟の雰囲気の悪さに気づき、数日で人間関係に悩み始めました。
仕事量も多く、1回で覚えきれず先輩に再度聞き直すと「さっき言ったよね?覚える気ある?」と嫌な顔をされる始末…
どんどん委縮して、体が動かなくなってミスも多くなりました。
毎日悩んで、言われた嫌なことを繰り返し思い出して、泣いて、自己肯定感が下がって、勉強を頭に入ってこなくて…
仕事に行くのが怖かったのを覚えています。
1年前になるまで頑張ろうと、何とか仕事へ行く毎日。
でも、当時の自分に伝えたい。
3年経験して1人前という呪縛に縛られていたけど、心と体を壊してまで、その仕事にしがみつく必要ある?と。
今悩んでいる2年目の看護師さんも一緒です。
1番大事なのは自分です。
他人の目や固定概念なんて、どうだっていいじゃないですか。毎日心穏やかに過ごせることが一番です。
プライベートでも自信がなくなっていた私に対して友人が言ってくれました。
「私も就職当初の病棟では楽しさもやりがいもなく、何もできなかった。でも、場所が変わったら仕事にやりがいを見つけて楽しくなった。
あなたに向いている職場が絶対にあるよ。」と。
友人だったからそう思えるんだと思っていましたが、転職後の今では、私は狭い世界で生きていたんだな、と思うようになりました。
あなたに向いている職場は、絶対にあります!!
環境の変化は怖いです。
でも一歩踏み出してみてください。
どうか心と体を大切にして、自分らしく働ける職場にたどり着く勇気を持ってください。